役員と各委員会の紹介
日本カウンセリング学会第43回大会時におこなわれた総会(平成22年9月4日)において,次の役員が承認され,新体制がスタートしました。
理事長 |
山口正二 |
事務局長 |
沢宮容子 |
常任理事 |
笈田育子 小澤康司 粕谷貴志 河村茂雄 熊谷一宏 小林正幸
品田笑子 田上不二夫 楡木満生 福島脩美 藤生英行 松原達哉
山崎久美子 |
理事 |
会沢信彦 青戸泰子 飯田俊穂 上地安昭 奥野誠一 小野寺正己
苅間澤勇人 岸田幸弘 下司昌一 沢崎達夫 沢宮容子 鈴木由美
高橋知音 手塚光善 飛田浩昭 西松能子 長谷川啓三 日野宜千
平木典子 松原由枝 三川俊樹 諸富祥彦 |
監事 |
曽山和彦 藤村一夫 |
■ 事務局長 挨拶
事務局長 沢宮容子
山口正二理事長から私を指名したいというお話があったとき、とっさに思ったのは、私のような非力な者ではとても務まらないので、できることなら辞退させていただきたいということでした。思い悩み、何人かの先輩方にご相談申し上げたところ、温かい叱咤激励をいただき、「それならば」と観念して事務局長をお引き受けすることにした次第です。
事務局長就任にあたっては、元理事長の國分康孝先生から、「超自我のある学会運営をしてください」というお言葉を頂戴いたしました。また、元理事長の田上不二夫先生からは、「皆がサポートしてくれるから大丈夫」、前理事長の松原達哉先生からは、「女性の事務局長は初めてですね。中国などのように、日本でももっと女性が学会で活躍するようになってほしいので、応援していますよ」というお言葉を頂戴いたしました。大変光栄なことであると思いながら、責任の重さに改めて身が引き締まる思いです。
楡木満生前事務局長の後任としては、頼りないことこの上ありませんが、日本カウンセリング学会の発展のために微力を尽くしたいと思っております。
近年、カウンセリングは個人・集団・組織の成長発展と問題発生の予防という観点からも、ますますその重要性が認識され、学会も大きく発展してまいりました。事務局長就任にあたり、改めて先輩諸先生方のこれまでのご尽力を讃えさせていただきますと同時に、本学会の発展をこれまで支えてきてくださいました会員の皆様に改めて感謝の意を表したいと思います。
どうぞ、これからも一層のご指導ご鞭撻を賜りますよう切にお願いし、私のご挨拶とさせていただきます。何卒よろしくお願い申し上げます。
新役員決定後、以下の6つの委員会(総務,編集,研究,研修,資格検討,広報)が構成されました。
■ 総務委員会
委員長 福島脩美
総務委員会を担当させていただくことになりました。前委員会は学会会則および各種規定・申し合わせ等の点検整備を鋭意実施してくれました。幸い、前委員会の沢崎達夫委員長が今次の副委員長となり、新たに会沢信彦会員、苅間澤勇人会員、日野宜千会員が加わり、さらに沢宮容子事務局長と山口正二理事長が何かと協力をしてくれることとなります。総務委員会は各委員会の提案事項にかかわり、会則・規定・申し合わせ事項の改定について各委員会と連携協議し提案することになります。
学会組織のあり方や学会の将来計画についても前委員会から2010年度事業計画として提案されています。この大きな事案についても、前委員会の審議経過をよく吟味することから始めたいと思います。わが国のカウンセリング界をリードしてきた日本カウンセリング学会の長い歴史と伝統を踏まえて、この変化の激しい時代に、学会として多くの検討と決断の課題があれこれ存在するかと思います。総務委員会はそのような課題にもその取り組みの一端を担うことが期待されていますが、幸い、総務委員には研究、実践、教育に長く関わってきた委員に加えて、理事長と事務局長が参加していますから、会員の声と共に、関連諸学会の動向にも目を配り、協議の結果を理事会・常任理事会に諮っていく上で好都合かと考えます。
日本カウンセリング学会を構成する幅広い学会会員の皆様のご協力をお願い申し上げます。
■ 編集委員会
委員長 藤生英行
本委員会は,田上不二夫(副委員長),粕谷貴志,河村茂雄,小林正幸,沢宮容子,高橋知音,平木典子,三川俊樹,山口正二の各常任理事・理事の先生方と私の10名の常任委員および15名の常任編集委員と論文審査を担当する27名の拡大編集委員の先生方から構成されています。なお,第43巻第4号(本年12月号)まで,田上不二夫先生が編集長,粕谷貴志と私が副委員長を努めます。
本委員会では,隔月の偶数月に常任編集委員会を開催し,投稿論文の審査を行っています。山口正二新理事長より,「カウンセリング研究」を他の大規模学会の学会誌に肩を並べる良いものにしていくようにと仰せつかっております。審査に際して,教育的な配慮をしつつ,質の良い論文を速いペースでスムースに採択できるよう努力していきたいと考えております。今後,電子媒体での投稿・査読・編集も視野に入れて,編集・審査システムの改善に取り組んでいければとも考えております。
「カウンセリング研究」の投稿カテゴリーは,原著(カウンセリングおよびその隣接領域に関するオリジナルでかつ実証的または理論的な研究論文),資料(カウンセリングおよびその隣接領域に関する萌芽的研究や内外諸研究の追試的な検討,またはカウンセリングの技法,理論,制度などに関する新しい提案を報告する論文),展望(カウンセリングの最近の重要な課題について,内外の諸研究を広く検討し,その研究状況,主要成果,問題点などを総合的に解説する論文),ケース研究(カウンセリングの理論・技法などの発展や人間理解の深化に寄与するような独自の工夫を伴った事例研究),ケース報告(個人・グループ・機関の問題を解決する上でカウンセリングがどのように活用されたか,その実証性を客観的に記載した報告論文)があります*。投稿カテゴリーによって審査の観点が異なります。
会員の方々の論文が本誌を支えています。積極的に投稿して下さい。
*かっこ内は2005年7月4日改訂の執筆要綱より
■ 研究委員会
委員長 河村茂雄
この度、研究委員会委員長を拝命しました早稲田大学の河村茂雄です。微力ながら学会のために鋭意努力を致す所存ですので、会員の皆様のご理解・ご協力をお願い申し上げます。
さて、研究委員会は、副委員長に品田笑子先生、委員に青戸泰子先生、小野寺正己先生、鈴木由美先生、飛田浩昭先生というメンバー構成で、活動に取り組んでまいります。
研究委員会の主な事業内容としましては、次の2点です。
@公開シンポジウムの開催
A会員の研究促進の方策に関する検討
@に関しましては、例年11月の下旬に公開シンポジウムを開催しているのですが、本年度は認定カウンセラー会のイベントが先に計画されており、続いてしまうのは大変なので、来年度早々に開催したいと、日程、テーマを検討中です。
Aに関しましては、月一回の会議を開催して検討し、具体的な方策を立てて会員の皆様に提案していきたいと考えています。
研究委員会の活動について、会員の皆様からご意見・ご要望をお寄せいただければ幸いです。どうぞよろしくお願い申し上げます。
■ 研修委員会
委員長 笈田育子
今期の研修委員会は、副委員長に小澤康司、委員に下司昌一、西松能子、諸富祥彦、手塚光善の6名で活動を行ってまいります。経験豊かで指導的な立場の先生方の中で委員長という大役を仰せつかり身の引き締まる思いです。
研修委員会の大きな目的は、学会の目指すカウンセリングの理論と技術向上のために充実した研修会をバランスよく会員の皆様に提供すること、特に認定カウンセラー資格取得希望者への適切な内容の研修会開催、そして、各地で「認定カウンセラー養成カリキュラム」に準拠した研修会を開催している実施機関(者)の負担軽減のためのサポートを行うことです。
現委員会では、これまでの研修委員会の活動を踏襲しつつ、次のような課題と方針について協議しています。@学会として今後の研修会のあり方について包括的に検討していく。A各地域でのバランスのよい研修会開催のための調整役となり実施機関との連絡を密にして情報の共有化を図る。B新たな地域での研修会開催に向けて模索する。C「認定カウンセラー」受験希望者への基礎的研修会開催について考える。
ひも解けば、日本カウンセリング学会「認定カウンセラー養成カリキュラム」による研修会の第1回目は、今から13年前、1997年(H9)1月に下司実行委員長のもと開催された栃木研修会でした。その後東京、長野、静岡、香川、愛媛、岡山、埼玉、松本などなど各地域の会員の協力をいただき現在13年を経て88回もの研修会が開催されています。カウンセリングを職とするものにとって、日々研鑚を積み実力を保つことが責務です。会員の皆様の役に立つ研修会開催に向けて活動していきたいと考えています。
会員の皆さまの忌憚ないご意見などもお寄せくださると幸いです。ともに日本カウンセリング学会を盛り上げていきましょう!
■ 資格検討委員会
委員長 小林正幸
今期の資格検討委員会は、副委員長に熊谷一宏先生、委員に飯田俊穂先生(前委員長)、松原達哉先生、上地安昭先生、奥野誠一先生の構成で、活動してまいります。
本委員会では、「認定スーパーバイザー」制度の内容の充実(認定スーパーバイザー養成プログラムの検討など)や「認定カウンセラー」制度の再検討(養成カリキュラムの見直し、更新制度の見直しなど)などを行っています。
前期の資格検討委員会のご尽力で、「准認定カウンセラー」資格が新たに設けられました。これは、「認定カウンセラー」に準ずる資格で、「認定カウンセラー」資格の取得がしやすくなるためのものです。「准認定カウンセラー」は、「認定カウンセラー会」に参加できます。認定カウンセラー資格を申請するために必要なスーパーバイズ体験が得られやすくなります。今期では、まず、「准認定カウンセラー」資格の取得が、スムーズに進むように努力していきたいと思います。加えて、考えねばならないこととして、「認定スーパービジョン」制度の内容の充実、とくに、「認定スーパーバイザー養成プログラム」の完成に向けて、前期委員会を引き継いで、尽力していかねばならないと考えています。
いずれにしましても、多くの会員に資格取得を目指していただけるように、名実ともに充実した養成カリキュラムの作成に力を入れていきたいと考えております。会員の皆さまからのご意見、ご要望などお寄せいただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
■ 広報委員会
委員長 粕谷貴志
広報委員会は主に会報の発行とホームページの維持管理をおこなっています。今期は,岸田幸弘副委員長をはじめ,楡木満生,山崎久美子,長谷川啓三,松原由枝の各常任理事・理事の先生方と私の6名のメンバーで活動していきます。またホームページの維持管理には引き続き秋田有紀子、高木健太、高橋 浩、五十嵐千花子、松原詩緒の各拡大委員の先生方にご協力をいただいています。
前広報委員会の方針を引き継いで,会報の充実とホームページによる情報の発信に力を入れていきます。会報については,内容の充実とともに発行回数を増やし会員相互の交流の場としていければと思います。またホームページについては,常に新しい情報の更新に努め,会員の皆様に学会の活動を身近に感じていただけるようにしていきたいと考えています。
広報の活動を通して会員の皆様のつながりを深めるお手伝いができればと思っています。会員の皆さまからのご意見、ご要望などお寄せいただければ幸いです。
どうかよろしくお願いいたします。
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